IT業界の動向からエンジニアの給料を考える

業界の動向を探る

業界の動向を探る

今では誰もが持っていて当たり前のものになりつつあるスマートフォンも、2010年当時の普及率はわずか10%程度でした。ものやサービスが多様化している時代にあって、インターネットと端末のセットは不動の地位を築いたといえるでしょう。しかし、どれだけスマートフォンが便利でも、中で動くシステムがなければほとんど意味をなさない品物になってしまいます。スマートフォンの急速な普及に伴って進化してきた様々なシステムを支えているのがエンジニアの存在です。コンピュータに関心を持つ子どもも増えており、将来エンジニアを目指したいという声も多く聞かれるようになりましたが、実際業界の給料水準はどのぐらいあるのでしょうか。そのことについて考える前に、まず業界の動向について簡単に振り返ってみることにしましょう。

IT業界が発展する前の日本の産業構造

インターネットが家庭に普及しはじめた2000年ごろから、日本の産業構造に大きな変化が見られるようになりました。もっとも雇用の大きな産業だった製造業の勢いが徐々に弱まり、小売や飲食業、サービス業が躍進しました。それまで横ばいだった通信業は、スマートフォン市場の爆発的なヒットにより大躍進し、今では産業分類の中で情報通信業という独立した分類になっています。高齢化が進むに連れて医療・福祉系の需要も大きくなりつつある中、規模の小さかった情報通信業は今や農業・林業の分野と同程度の水準にまで成長しました。

給料が高い業界とは

雇用規模より気になるのが給料のことかもしれません。業界別で最も給料の上昇倍率が高いとされているのは金融業です。情報通信機器製造業や情報サービス業など、IT分野の発展に関わる業界も軒並み上位で、今が情報の時代であることを物語っています。一方で、給料の減少倍率のほうでは、電気業や郵便局、人気職種の広告業などが上位にくるなど、時代の移り変わりを感じさせる結果になっています。

将来性なら情報サービス業

総合的に見て将来性が最も期待される業界として上位に位置するのが情報サービス業とインターネット付随サービス業です。情報サービス業は同じ業界でも職種の幅が広く、ソフトウェア開発や組み込みシステム開発、Webアプリケーション開発、受託開発など様々な形態があります。インターネット付随サービス業のほうも、ネットショッピングや音楽・動画配信サイトなどでは、雇用が倍増したところもあるほどの急成長ぶりです。また、AIやIoTの実用化がさらに進めば、様々な産業と情報サービス業の共同開発による商品が登場することになり、IT系エンジニアは日本の産業においてますます必要とされるようになっていくでしょう。

お知らせ

  • 業界の動向を探る

    日本にある様々な産業の中で、近年急激に成長している業界といえばやはり情報通信業です。インターネットが普及しはじめた2000年頃から様々なサービスの登場と共に雇用も増え、スマートフォンが登場してからは一気に需要が大きくなりました。かつて勢いのあった製造業の規模が小さくなり、医療・福祉系の需要が伸びるなど、産業構造は時代を映す鏡のようです。そのような中にあって、IT関連の業界は今後ますます伸びていくことが予想されています。

  • IT業界の職種別給料はどのくらいか

    一般的なイメージとして、IT系の職種は稼げそうと思われることが少なくありませんが、当然ながらスキルや経験によって同じ職種でも年収には大きな差が生じます。また、IT系でも職種によって年収が倍ほどの差になることもあるため、やりたいことを追求するだけでなく、ライフプランに合わせた職種選びをすることが大切です。また、どの職種も専門性やセンスが問われることが多く、職種に応じた適正を考慮に入れる必要もあるでしょう。

  • 安定しているJavaエンジニア

    Webシステム開発におけるJavaプログラマの平均年収は、トップクラスの言語に比べるとやや劣る面がありますが、汎用性の高さとトレンドに流されない安定感が他の言語にはない良さです。規模の大小を問わず様々なシステム開発現場で使用されているため、エンジニアとしての仕事の幅を広げやすいというメリットもあります。Web関係では、近年Androidアプリ開発にもJavaが使用されるなど、需要が途切れることがありません。

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